16日(土)に主人の「声の再生」をして下さるために
医学研(旧神経研)の本間様、中山様、松田様、岩木様の4人の方が
いらして下さいました。
丁度主人がマッサージ椅子に移動したときに、
「元気でいたいです。ワハハ・・・ワァ・・・・」
と、主人独特の喋りがちょうど復元出来て、
本人はビックリしていましたが、
久し振りに聞いた自分の声にとても喜んでいました。
本間さん方々は2月に病院にもいらして下さっていたので、
「病院よりずっと元気だ」と言われ、
捻挫で落ち込んでいた私は少しホッと致しました。
声の復元ですが、録音状態の良い50分テープから
「あ」とか「い」とか一つ一つの音をとって作るので
完全には全部の音がとれていません。
これから録音状態の良いテープを見つけようと思います。
そして長男の声が主人とそっくりなので、
長男に「あ」とか「い」とか一つ一つ言ってもらい
それを付け足して完成させようとも考えています。
そして驚くことがありました。
本間さんが長男に、「フランス語のA.、B, C,・・・X, Y、Z」を
発音して欲しいとおっしゃいました。
長男の顕は大学で第二外国語はドイツ語だったので
フランス語は全く知りません。
私が、ア、べ、セ-、とふりがなをふって読んで貰いました。
録音を聞いた本間さんは、感激して泣いていらしゃいました。
そして私に「聞いてみて」と言われ、
聞いてみましたら、主人の発音と同じなので
本当にビックリしました。
主人が喋っているのと錯覚してしまい、
次は顕も病気になるのかと恐怖になってしまいました。
主人は以前フランス語の教科書を何冊もつくりました。
そのときにA,B,C,の発音をテープに入れていました。
その発音と顕の発音が全く同じなので、
本当にビックリどころかぞっとしてしまいました。
声の出し方が同じということでしょうか?
主人にも聞いて貰いましたら
私のフリガナが違っていたので
「T:テーをティって言っている、
Z:ゼードをゼットって言ってる。」
とまず指摘されました。
次に「いい声、フランス語っぽい」と言っていました。
主人もビックリしていました。
本間さん方々は
「ドキュメンタリーで『声の再生作業』を追ってくれないか」とも
おっしゃっていました。
声の再生作業は始まったばかりですが、
元気なうちに声を保存しておけば、
声を失っても、「声の再生」により講演活動などが可能だと
主人がそのお手本を示すことで、
これからの方が、もし病気になっても、自分の声で
話せるようになる、その普及活動のお役に立てればと思います。
11月2日に、津田ホールでの「主人の講演会」は
再生した声でやることになります。
2 件のコメント:
現代の「医学&科学」の進歩&発展には、目を見張るばかりですね。4人の先生方が篠沢先生の為に頑張っていられるのは、篠沢先生に「人徳」がおありなのでしょう。そして双方が喜びを貰っているのですね。素敵な事ですネ。余談ですが、我が家も長男からTELがありますと、主人と声がそっくりで吃驚します。声は「遺伝」するのですか??(・・?
(笑)。医学&科学の、より一層の進歩期待しす。そして、今後、同じ病の方々に「希望」が沢山、与えられる事祈ってます。
フランス語の響きステキですよね。
「潜水服は蝶の夢を見る」は、Elleの編集長だった方が、脳血管障害でALSの末期症状と同じ状態になってつづったエッセイを元にしたフランス映画です。
映画では、エーエッフェイーと口文字通訳がついて視覚的聴覚的に美しい作品です。
エッセイ本は読むと悲しくなってきますが。
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